秩父パッシブハウスは給湯システムに太陽熱温水器とエコキュートをつけた。
屋根にのっている太陽熱の集熱パネルでお湯を作りエコキュートのタンクに貯湯する仕組みだ。
太陽熱温水器で作りきれなかった分をエコキュートで作る。
普通に考えると エコキュートは深夜電力でお湯を作るので朝になるとお湯を作りきっており日中太陽が出てもお湯を作りたさないのではないかと考えられる。
また、エコキュートで温められたお湯を太陽熱でさらに温めるのは効率が悪そうだ。
10度のお湯を20度にするのと 80度のお湯を90度にするのとでは エネルギー量は同じと言うことになるが実際は効率の面から後者の方がとてもエネルギーを使ってしまう。
そこでこのシステムは 太陽熱でまず日中大半を暖めておき足りない分を夕方作り足すというという動作をする。
深夜電力を使わないのである。
エコキュートは深夜電力の機械ではないとはじめから割り切っている。
効率の良いヒートポンプを使ったお湯を作る機械だと考える。
天気の良い日等はシミュレーションでもお湯は足りることが解っているから
冬場の天気の悪い日のみエコキュートが夕方動くことになる。
深夜電力を使わないから損ではないかということになるかもしれないが、本来はエネルギーの使用量を減らすことが目的のはず。
太陽熱でお湯を作るのが足りなくなると予想される1月の朝6時7時の気温はマイナス4,5℃マイナス10℃近くにもなることがある。一方、日が落ちる夕方4時頃の気温は平均5℃以上10℃にもなることがある。ヒートポンプの性質上、寒いときの運転はとても効率が落ちる。
COPが4以上とされているエコキュートも寒いときはCOP2ぐらいに落ちてさらに霜取り運転がフル稼働しとても電力を消費している。(cop1 台という噂もある。私は自宅にエコキュート専用の電力量計を付け夏と冬の消費電力量が4倍になることを確認している。外気温の違い入力水温度の違いもあるので4倍じゃなく2倍くらいと推測した。)
エコキュートは電力会社の指導で朝の7時頃ピークを迎えわき上がるように設計されているが、実は一番効率の悪い運転をさせられているわけだ。
このシステム太陽熱温水器、エコキュートの組み合わせは一番効率の良い運転をするように考えられているわけだ。
まだ、販売間もなく開発途中と言うこともありリモコンはむき出しです。
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